オールインワンゲルは化粧水・美容液・乳液・クリームの役割を1つで果たしてくれるという点で、忙しい朝にはとっても重宝するスキンケア用品。
でも、どうせ朝時短できるのなら、紫外線対策、そう、日焼け止めの効果もあればいいのに~!と思う事がありますよね。
そこで、「オールインワンゲルにはUVカット成分は入っているの?」とか、「オールインワンゲルと日焼け止めを併用する際はどんなことに気をつければ良いの?」また「紫外線対策はどうして重要なのか?」という事も書いてみようかと思います。
ところでオールインワンゲルにUVカット成分は入っているの?
朝のスキンケアを時短したいと思ってオールインワンゲルを使っている女性にとって、オールインワンゲルにUVカット機能が備わっているかどうかは結構重要。
結論からいうと、オールインワンゲルにはUVカットの成分は基本的には入っていません。
「基本的には入っていない」というだけで、UVカット機能のついたオールインワンゲルもないことはないです。でも、数はとっても少ない。
そもそも、オールインワンゲルは「素肌のお手入れ(スキンケア)」を目的としているから、UVカット成分は向いていないんです。なぜなら、UVカット成分はどうしても肌に負担がかかってしまうためです。
UVカット成分入っているオールインワンゲルはある?
UVカット成分の入っているオールインワンはあります。
例えば肌ラボの「極潤 UVホワイトゲル」
これはドラッグストアなんかにも売っていて、お値段も1,500円とリーズナブル。
コチラはなんと「化粧水」「乳液」「美容液」「クリーム」「パック」「UVカット(日焼け止め)」「化粧下地」の7役をこなしてくれちゃうんです!
SPF50にPA++++と高いUV効果のあるのが特徴のオールインワンゲルで、日焼け止めよりもなめらかで保湿力があり、腕や首、デコルテにも使えます。
全体的な感想としては
- 保湿力…塗った後はしっとり、時間が経つと乾燥。他のものと併用がおススメ。
- 日焼け止め…良い。日焼け止め特有の乾燥感や肌にはりつく感じもない。
- 化粧下地…ファンデーションのノリを良くするという点では合格。
という感じでした。
中はこんな感じ。色は真っ白で、ゲルというよりもクリームに近いかな?
ただ、UVカット効果も高い分お肌への負担は大きいので用途によってピンポイントで使うことをおすすめします。
もう1つ人気の商品が「なめらか本舗リンクルUV乳液 SPF43 PA+++」です。
化粧水・美容液・乳液・クリーム・UVカット・ライトメイク効果。
保湿もUVカットもできて化粧下地にも使えるのに価格は1,000円以下で購入できるのでコスパが良い商品です。
U紫外線対策サプリの併用もおすすめ
通常のUV対策に加えて紫外線対策サプリの併用もおすすめです。
私が使っている「ホワイトヴェール プレミアム」は、紫外線、ブルーライト、2つの光刺激への機能が認められた機能性表示食品。Wの機能で光刺激から肌・目を護ります。
私は通常の日焼け止めとホワイトヴェールを併用しているため、効果は目には見えにくいですが、日焼け止めを塗れない部分(目など)もしっかりガードできているって安心感があります。
今までだと日焼け止めクリームをしっかりと塗っていても、強い日差しに当たると不安が大きかったんですが、ホワイトヴェールを併用することで紫外線に神経質にならずに過ごすことができます。
オールインワンゲルと日焼け止めを併用するときの注意点
乾燥対策も紫外線対策も両方効果的に行うには、オールインワンゲルと日焼け止めを併用して使うのがもちろんベスト。でも、注意点もいくつかあるので、次のことに気を付けてくださいね
日焼け止めをつける順番
つける順番は、まずオールインワンゲルで保湿、そのあとに日焼け止めです。その後、化粧下地ファンデーションといった順番でスキンケア・ベースメイクを行いましょう。
日焼け止めには油分が多く含まれているから、先に日焼け止めをつけちゃうと、その後にオールインワンゲルや化粧水で保湿をしようとしても肌の中にまでしっかりと浸透しません。
1工程ずつ丁寧に、肌になじんでから次のステップに!
スキンケアやベースメイクの際に、1工程ずつ丁寧に行うのが重要。
特に、オールインワンゲル日焼け止めのステップでは、しっかりとゲルが肌になじんでから日焼け止めをつけるのが大事。
保湿成分が肌になじむ前に日焼け止めを塗ると、成分が混ざってモロモロの原因になったり、化粧崩れが起こりやすくなったりします。
↓モロモロ(ダマ)
ちなみに、「オールインワンゲルと日焼け止めを併用すると、モロモロはより出やすくなるのかな?」と思い、いろんな種類のオールインワンゲルと日焼け止めの組み合わせで試してみたところ、「日焼け止めを併用したことが原因でモロモロが出やすくなる」ということは特にありませんでした。
もちろん、前述したように日焼け止めをつけるときはちゃんとゲルが肌になじんでからでないと、モロモロが出にくいオールインワンゲルでもモロモロが出る場合があるので要注意。
使った日焼け止めはコチラのごく一般的な日焼け止めミルクです。
こんな感じでオールイワンゲルと日焼け止めを併用するときは「①つける順番」「②オールインワンゲルが肌にしっかりなじんでから日焼け止めを塗る」ということに注意。
その後に行うベースメイクに使う化粧品はUVカット付きのものを使った方が良いの??というお話ですが、私は日焼け止め+UVカット成分入りのBBクリーム+UVカット成分入りのミネラルファンデーションを使っています。
つまり、紫外線対策は「日焼け止め+リキッドファンデ+ミネラルファンデ」と三重で行っているわけです。ミネラルファンデは仕上げにはたく程度なので重くなりません。
平日の朝のスキンケア&ベースメイクはこんな感じ。
オールインワンゲル(保湿重視)でしっかり保湿してから日焼け止めをムラなく塗る。
おでこ、頬、Tゾーン~鼻、あごと少しずつのせてから全体に延ばし、ムラなくつけます紫外線を浴びやすくシミが出来やすい頬骨やこめかみのあたりは入念に。
ドクターシーラボのBBクリーム「エンリッチLv」で下地&リキッドファンデ代わりに。
こちらも日焼け止めがしっかりと肌になじんで指が吸い付くくらいになったら同じようにムラなく塗ります。
ベアミネラルのミネラルファンデーションを仕上げに軽くのせる。
ただ、このミネラルファンデーションはおすすめではありますが、パウダーを適量出してブラシで丁寧につけるタイプで手軽さがあまりない感じですね。
紫外線対策が美肌を保つためにいかに重要かというお話
紫外線とは太陽光の一種のことで、大きく分けてUVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)の2種類に分けられます。(正確には紫外線C波というのもありますが、これは地上まで届くことはないそうです。)
で、このA波とB波の2つの波長にはそれぞれ特徴があって、肌に及ぼす影響も異なりますので、まずはこの2つを把握しておきましょう。
紫外線A波
紫外線A波は肌の奥深く、真皮層にまで届く紫外線で、主に「しわ」や「たるみ」の原因になります。
この紫外線A波は、窓ガラスを通り抜けて肌深くまで届くほどの強い力があるので、家の中にいても実は安心しちゃいけないんです!
そして肌の奥まで届いた紫外線A波は、肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンを破壊してしまうんですが、なんとしわやたるみの原因は、「紫外線」が9割、「加齢」が1割とも言われています。驚き!
紫外線B波
紫外線B波はA波のように長い波長ではなく、ガラスなどを通す力はありません。
肌の表皮のあたりで強く作用し、主に赤みや炎症を起こしたり、それによって肌がかさついたり、シミ・そばかすの原因を作ります。長時間強い日差しに当たるとひどい場合水ぶくれを起こしたりすることがありますが、これも紫外線B波の影響によるもの。
紫外線が原因でお肌が老化する現象を「光老化」といいますが、紫外線はA波もB波も1年中降り注いでいます。6月~8月がもっとも紫外線の量は多いですが、秋でも冬でも紫外線は降り注いでいるんですよ。つまり、UV対策は1年中行わないとダメ。
紫外線対策を念入りに行うだけで、2年後、5年後、10年後とお肌の様子は大きく変わります。
ここまでの話をまとめるとこんな感じ。
- シワやたるみの大きな原因の1つは紫外線。
- オールインワンゲルはスキンケアのための化粧品。
- 日焼け止め(UVカット成分)はベースメイクのための化粧品。
- だからUVカット機能付きのオールインワンゲルは少ない。
紫外線カット成分はどんなもの?特徴は?お肌に悪いもの?
紫外線をカットする成分はどんなもの??というお話。
紫外線を防ぐためのUVカット成分はUVカット機能は差こそあれ、決して肌にやさしい成分ではありません。
もちろん、素肌で紫外線を浴びる方がずっとずっと肌には悪いので日焼け止めをはじめとしたUV対策はしないといけないんですが、素肌をいたわるという意味では「スキンケア」とは分けて考える必要があります。
オールインワンゲルは、そもそも化粧水・美容液・乳液・クリームといった基本的なスキンケアを1役でこなすもの。
だから、もしUVカット成分の入っているオールインワンゲルを使いたい!と思ったら、それは「朝専用」にして、夜はUVカット成分が入っていないスキンケア用品を使うといった使い分けをして下さい(^^)
化粧品としてのUV対策は日焼けそのものや日焼けによる肌への影響を防ぐものだから、スキンケアというよりもベースメイクの一種というとらえ方をした方がベター。
UVカット成分は主に2種類あります。
- 紫外線吸収剤
- 紫外線散乱剤
これも1つ1つ紹介していきますね!
紫外線吸収剤
1つめが、「紫外線吸収剤」といって、肌の表面で紫外線を吸収して、そのエネルギーを熱に換えて紫外線放出するという役割をします。紫外線が肌の内部に侵入するのを防いでくれるんです。
紫外線に対する防御力は高いけれど、有機化合物のため肌への負担が大きくて人によっては刺激を感じる場合も。
でも、塗った時に白くならない、いわゆる「白浮き」せず滑らかな塗り心地で肌になじみやすいというメリットがあります。紫外線吸収剤は「メトキシケイヒ酸オクチル」とか「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」と表示されているものがそれにあたります。
紫外線散乱剤
2つめは、「紫外線散乱剤」といって、肌の表面で紫外線を反射させて跳ね返してくれるもの。「酸化チタン」とか「酸化亜鉛」が紫外線散乱剤の役割を果たします。
紫外線吸収剤に比べて肌への負担は少ないけれど、比較的白浮きしたりベタついたりする使用感のものが多いと一般的に言われているみたい。
ちなみに、先ほどご紹介した「極潤 UVホワイトゲル」にも「ビオレ UVパーフェクトミルク」にも「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」と「酸化チタン」の成分表示があるので、これは両方とも紫外線吸収剤と紫外線吸収剤の2種類が入ったUV対策化粧品ということ。
最近はこのように、「紫外線もしっかりと防げるけれど使用感も良い」UV対策化粧品として、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の両方が配合されているものもけっこうあります。
事実、「極潤 UVホワイトゲル」も「ビオレ UV パーフェクトミルク」も使用感は決して悪くないです(^^
どちらの方が良い・悪いというお話は一概には言えないので、いくつか試して、ご自身のお肌に合ったものを選ぶのがベスト。
「SPF」と「PA」の表示の違いと特徴
そして日焼け止めやUVカット付き化粧品に良く見られる「SPF」と「PA」の表示。
これは何を示しているかというお話も簡単にしておきますね。
SPFについて
まず「SPF」。これは、Sun Protection Factorの頭文字をとったもので、主に紫外線B波を防ぐ効果を表すもの。紫外線B波は肌の表皮に与えるダメージで、赤みやヒリヒリ感といった日焼けの初期特有の症状が現れます。
この症状が現れるまでの時間は、個人差はありますが紫外線を浴びてからだいたい15分~20分後くらいと言われていて、その状態に陥ってしまう時間を「遅らせることができる」という効果があるんです。
SPF50だったら、通常仮に日焼けの状態になってしまうのが15分だとしたら×50倍の時間遅らせることができるってわけ。
数値が大きくなればなるほど肌に負担がかかるので、外出する時間によって使い分けるのが〇。ちょっとそこまで1時間ほどお買い物、という場合はSPFの数値が低いもの(だいたい30くらい)を、今日は1日外でバーベキュー!なんて時はSPF50のものを、といった具合に選ぶと良いですね(^_-)-
PAについて
「PA」は、Protection Grade of UVAの頭文字をとったもので、UVAと付いているのでつまり紫外線A波を防ぐ効果を表すもの。
紫外線A波は肌の奥までダメージを与えるものでしかも紫外線B波に比べて年中安定して降り注いでいます。もちろん夏場の方が量は多いですが。なので、
秋冬は「PA+」「PA++」あたりのものを、春夏は「PA+++」「PA++++」と効果の大きいものを使うといったケアをするのが良いのではないかな?と思います。
いずれにしても、紫外線対策は1年中行うこと。これとっても重要!
まとめ
以上ちょっと長くなってしまったのでまとめると、
- オールインワンゲルと日焼け止めは併用するのがベター。
- UVカット付きのオールインワンゲルは目的によって上手く使い分けると重宝する
- オールインワンゲルと日焼け止めとを併用する時は、オールインワンゲル日焼け止めの順番に。
- UVカット成分の入ったファンデーションとの併用も効果的。(あまり意識しすぎると肌に負担がかかるので注意)
- UVカット成分には2種類ある。自分の肌に合うものをしっかりと選ぶ。
- とにかく紫外線対策は1年中必須!!
ということで、オールインワンゲルとUV対策のお話でした(*´`*)
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